【ポケモンXY】6世代で孵化乱数に挑戦

 

はじめに

今更ながら6世代(XY)で孵化乱数に成功しました。

(6世代の乱数が開拓されたのがここ数年であったことを初めて知りました…)

 

今回成功した個体は以下です。

臆病 31-0-31-31-31-31 菱形エフェクト

6世代の孵化乱数は情報が少ない上、手順が複雑で難易度が高いと感じました。

そこで、自分用の備忘録も兼ねて一連の流れを記事に残しておこうと思います。

 

 

前提条件

  • PCが使用可能な環境であること。以下のツールが必要です。
  • New 3DS or New 3DSLL(New 2DSLLでも可)を使用します。※旧型では未検証
  • 基本的な乱数の知識があること。(用語解説などは割愛します。)
  • XまたはYのROMでID調整済みであること。

 

 

事前準備

実際の乱数調整に入る前に、いくつか準備作業をします。

 

【アイテムの準備】

必要となるアイテムを用意します。

ひみつのコハクは(乱数調整したい個体数+1)個必要になります。

輝きの洞窟最奥でいわくだきをするとたまに手に入るので集めておきましょう。

ふしぎなあめは10数個程度あれば大丈夫ですが、多めに用意すると楽になります。

 

【育て屋でタマゴを作る】

育て屋に親ポケモンを預けてタマゴが出来ている状態にしておきます。

初めて乱数調整をする場合は、赤い糸、変わらずの石は持たせずに預けることを強く推奨します。(ズレの特定が困難になるためです。)

 

【その他の準備】

必須ではありませんが次のことをやっておくと作業が捗ります。

  • 殿堂入りをする。(トライアルハウスのバトル検定を開放)
  • めざめるパワーの技マシンを貰っておく。
  • 7番道路のトレーナーを全て倒す。
  • タマゴふかパワーLv.3を入手しておく。

 

上記の用意が出来たら、手持ちに2匹以上の空きを作り、そらをとぶを覚えたポケモンを入れてコウジンタウンのカセキ研究所受付の前でレポートを書きます。

この位置でレポートを書く

なお、乱数調整の作業中にレポートを上書きしてしまうと初期Seedが全く別の値になってしまうため、ここから色違い個体を出すまではレポートを書かないで下さい。

 

乱数調整で色違い個体を狙う

事前準備が完了したらいよいよ乱数調整作業に入っていきます。

いきなり完全理想個体を狙うのは難しいと思うので、まずは普通に色違いを出してみることをお勧めします。

 

【基準Seedの特定】

電源リセット(L+R+Start or Select でも可)をして、タイトル画面を表示します。

タイトル画面

そのままAボタン連打で続きから始め、2回連続でひみつのコハクを復元してプテラを受け取ります。2匹目の受け取りが完了するまでしっかり連打をして最速で受け取ることを心掛けてください。

2匹目の受け取りが完了したらゆっくりして大丈夫です。

※1匹目受け取ったプテラにニックネームをつけないように注意してください。

 

続いて、飴を使って受け取ったプテラ2匹の個体値を完全に特定します。

私は個体値を特定するのに以下のサイトを利用していました。

www.metalkid.info

手持ちの飴が少ない方はめざパ判定なども活用してみて下さい。

個体値が特定出来たら 6genSeedSearch を起動し、「基準Seed検索」タブを開きます。

個体値を入力

1匹目、2匹目の欄に先程受け取ったプテラ個体値をそれぞれ入力します。

順番はH-A-B-C-D-Sの順です。

消費範囲はデフォルトのままでも大丈夫ですが、結果が出てこない場合は範囲を広下てみましょう。

入力が出来たら「検索」ボタンを押して結果が出てくるのを待ちます。

検索結果

正しい場合、上の画像のように"基準Seed"、"1匹目の消費数"、"2匹目の消費数"が1つ出てきます。100%になっても結果が出てこない場合は個体値特定を間違っている可能性があるので、やり直して下さい。

これで基準Seedの特定は完了となります。

 

【受け取り時の消費数の目安を立てる】

基準Seedを求めたら、6genSeedSearch の「初期Seed検索」タブを開きます。

色々設定項目がありますが、まずは先程求めた基準Seedを入力しておきます。

 

そしてここからはタイマーを使って画面遷移のタイミングを固定するので、CCTimerを起動しておきます。

設定画面

「Setting」タブでFramerateを「NDS/3DS (59.8261Hz/s)」に設定しておきます。ビープ音のインターバルはお好みで設定してください。画像の設定だと5秒前から音を鳴らします。

待機時間[F]の入力


「Timer」タブでは待機時間の設定が出来ます。ここで入力する数値は秒数ではなくフレーム数であることに注意してください。

画像の設定だと上から順に35秒(2,094F)、3分(10,769F)、2分(7,179F)としています。

必ずしもこの時間設定である必要はありません。各々でやりやすい数値を設定してください。

 

タイマーをスタートさせると順次カウントダウンが始まりますが、それぞれのカウントが0になるのに合わせて、以下でAボタンを押します。

  1. メニューの「ポケモン」画面を開くタイミング:35秒
  2. そらをとぶタイミング:3分
  3. タマゴ受け取りを拒否するタイミング():2分

6世代では、育て屋のタマゴ受け取りを拒否したタイミングで次に出来るタマゴの情報が決定します。

 

タイマーの設定が出来たら、再度リセットし、タイトル画面でAボタンを押すと同時にタイマーをスタートさせます。

基準Seedを求めた時と同様に、最速でプテラ1匹受け取ります。受け取りが完了したらそのまま外に出て、メニューの「ポケモン」にカーソルを合わせて待機します。

タイマーが0になったらAボタン

35秒のタイマーが0になると同時にAボタンを押し、ポケモン一覧の画面を開きます。

ここでプテラの性格を確認したり、個体値を特定したりします。なお、手持ちポケモンの画面では消費速度が1/2になるため、ふしぎなあめを使う際は必ずポケモン画面の「かいふくする」から選んで使うようにしてください。

性格やステータスの上昇値が確認出来たら 6genSeedSearch に入力します。

「消費範囲」は、基準Seedタブで求めた"1匹目の消費数"±50もあれば十分です。

個体情報を入力


「検索」ボタンを押すと、10秒程度で今回起動時に引いた初期Seedが出てきます。

 

そして、そのまま手持ち一覧の画面を閉じずにそらをとぶでコボクタウンにカーソルを合わせます。2つ目のタイマー(3分)が0になると同時にAボタンを押して移動します。

タイマーが0になったらAボタン

 

コボクタウンから育て屋前に移動して、以下の画面で待機します。

3つ目のタイマー(2分)が0になると同時にAボタンを押します。

タイマーが0になったらAボタン

拒否出来たら、そのまま次に出来るタマゴを受け取って孵化して、個体値や性格などの情報を特定します。

特定の際は、ミアレシティのバトル検定でステータス確認すると便利です。

 

 

続いて3DSRNGToolを起動して、初期Seedや諸々の情報を入力しておきます。

親個体などの情報もしっかり入力しておきましょう。

「フィルター」の欄に先程孵化した個体の情報、「検索範囲」は15,000~22,000で、「拒否」にチェックをつけておきます。

「計算」ボタンを押すと、画面下部にどの消費位置を引いたかが出てきます。

3DSRNGTool

私がやった場合(タイトルでAボタンを押してから合計5分35秒で受け取り拒否)だと、大体19,500の消費位置を引くことがわかりました。

消費位置がわかったら、「検索範囲」左側の欄と、「目標消費」に入力しておきます。

消費位置の目安を入力

 

あと、今回求めた初期Seedを次回の基準Seedとして使うので上書きしておきます。

基準Seedは起動の度に少しずつずれていくため、更新しておかないと初期Seed検索に時間が掛かるためです。これはリセットしたら毎回更新するようにして下さい。

 

以上で受け取り時の消費数の目安を立てる手順は終了になります。

 

【実際に色違いの個体を出す】

ここまでの作業が完了したら、いよいよ色違いを狙っていきます。

やることは先程と基本的に同じですが、今回は朱字の部分が追加になります。

    1. 化石受け取りから初期Seedを求める。
    2. 初期Seedから欲しい個体を検索する。
    3. 色違いを出すのに必要なフレーム数だけ待機する。
    4. 受取拒否をして、次にできるタマゴの個体を確認する。

3の手順でタイマーが追加で一つ必要になるので、あらかじめCCTimerをもう一つ起動させておきましょう。先程と同様にタイマーに従って画面遷移を行うのですが、並行して個体検索、追加タイマーの設定を行うので慣れないうちは少し大変かもしれません。

 

化石受け取りから初期Seedを求める。

タイトル画面でAボタンを押すと同時にタイマーをスタート。

受け取り時の目安を立てた時と同様にして初期Seedを求めます。

 

初期Seedから欲しい個体を検索する

初期Seedを3DSRNGToolに入力します。

「フィルター」で欲しい個体の条件を入力して「計算」を押します。

検索結果

今回はFrame:25167の菱形の個体を狙ってみます。

 

検索結果から追加タイマーを設定する

目標個体の「ずれ/F」に記載されている数値が追加で必要な待機時間となります。

この値をCCTimerに入力しておきましょう。

追加タイマーを設定
タマゴ受取を拒否する

設定が出来たら、3つ目に設定していた2分のタイマーが0になると同時に追加分のタイマーをスタートします。

このタイマーが0になった瞬間にAボタンで受取拒否をします。

後は次に出来るタマゴを孵化して個体確認、色違いの個体が出れば終了となります。お疲れ様でした。

 

通常色が出てしまった場合は個体を確認して、どの位ズレていたかを見ます。

そして、ズレていた分だけタイマーを微調整して最初からやり直す、というのを繰り返します。

目標からのズレを確認する

ズレた個体を探すときは目標消費±100で検索をかけると便利です。

 

また、完全理想個体を狙いたい方は赤い糸と変わらずの石を持たせて再度タマゴを作り直してください。(パワー系アイテムだとリストにない個体などが出てくることもあるようなので非推奨です。)

 

おわりに

6世代の孵化乱数の情報はあるにはあるのですが、散り散りになっているのと、他の世代に比べて情報量が圧倒的に少なくて結構手探りな感じでした。

 

メリットとしては5世代ドリボ入り個体や6世代ズの菱形色違いを狙ったり、リボンをたくさんつけられるぐらいだと思います。あんまり実用性はないけどドリボエルフーンにいっぱいリボンをつけてあげることが出来るので満足しています。

 

難しいし複雑だけれど、剣盾でドリボ入りのユニークな二つ名を使いたいという方はやってみる価値はあると思います。

 

おわり。